海外旅行記-インド|バナーラス-久美子ハウスの聖人
バナーラス|ワーラーナシー(Varanasi、वाराणसी)はインドの都市
ウッタル・プラデーシュ州に属する。
バナーラス|ワーラーナシー県の県都
人口は約116万人(2004年)
ヴァーラーナスィー、バラナシとも表記する。かつては英領植民地時代に制定された英語表記のBenaresの誤読により「ベナレス」とも日本語で称された。
これは現地語での別名「バナーラス」(बनारस)に由来する名称である。また古くは「カーシー国」(काशी)とも称された。ヒンドゥー教・仏教の聖地として重要な都市。 60代の年代の人は、ベナレスと言った方がしっくりくるだろう。
40代の私にはバラナシがしっくりくるが、ここではバナーラスとしてみる。
バナーラスはガンガー(ガンジス河)が南から北に流れいる。
その特異性なのだろうかバナーラスは、インドの四大聖地の一つとされている。
また、このガンジス河には淡水イルカ(チュルキン)が住み、愛の神カーマの使いとされている。
そして、この生物を見た人には幸福が訪れるという。
バナーラスには久美子ハウスというインドで有名な安宿がある。
日本人の久美子さんが,インド人のシャンティーさんと結婚しホテル経営をしている。
久美子ハウスの宿泊客はほとんど日本人で、そこには日本の雑誌もたくさんある。晩飯に“そうめん”が出てきたりして、インドに疲れた旅人にはいい休憩所である。
しかし、この久美子ハウスに宿泊するには、シャンティーさんの軽い面接がある。あまり身なりの怪しげな人物は泊まれない。
そして夜は外出禁止。
その他にもいろいろ注意事項があり、宿泊する前に玄関に張ってある注意事項を読み上げなければならないのだ。
小さな声で読み上げると
「ダメデス!モット大キナ声デ、最初カラ!」
と堪能な日本語で注意されるのである。
バナーラスの朝は早い。皆、シャンティーさんの大声で目が醒める。
「ミナサン朝デスヨ!朝日ガキレイデス。ミンナデ朝日ヲミマショウ」
まだ朝の5時だ!これが大声が毎日続く。
確かにちょっとお節介ぎみのシャンティーさんである。 しかしこれにはちょっとした訳があるのだ。
依然ここに宿泊していた日本人が行方不明になった事がある。 バナーラスという街は、聖地でもあるがインド有数の観光地でもあり多くの観光客が訪れる。 そのバナーラスの観光客を狙った犯罪が多発しているのである。
この街で行方不明になった人は多くおり、行方が知らなくなった次の日「ガンジス河に浮かんでた。」なんて話も珍しくはない。
そんな事もあり、シャンティーさんは平和ボケした日本人が心配でしょうがないのであろう。 バナーラスの久美子ハウスに泊まったときは、
「もうーシャンティーさん、お節介なんだからぁー!」
と思わず、素直に言うことを聞きましょう。
バナーラスの久美子ハウスは、ガンジス河の河岸に建っており屋上からの眺めは正に絶景である。
私は何時間もボーとしながら バナーラスのガンジス河にいるであろう淡水イルカを探すのが好きだ。
だが残念な事に、彼らに会ったことは未だない。
ある日、若者が屋上からガンジス河の写真を撮ってた。
こんないい バナーラスの風景、誰だって写真の一枚は撮りたくなるものだ。
そんなときシャンティーさんが、屋上に上がって来た。 そして、その若者を見るなりに猛烈に怒り出したのである。
「イケマセン!ソコデ写真ヲ撮テハ、イケマセン!」
その若者は「宗教上,ガンジス河を写真で撮ってはいけないのか。」 と、深く反省をしている。
シャンティーさんは、再び彼に向かって叫んだ。
「ソコハ景色ガ悪イデス。コッチカラ写真ヲ、トリマショウ」
シャンティーさん。やっぱりちょっとお節介だよ。

